FmFによるアメリカとの交流


渡航その1、英語が通じない

アメリカ行きの飛行機は午後2時55分発、ユナイテッド航空だった。

乗り込むとそこはもう、英語の世界、

スチュワーデスも日本語を話す人は一人だけで、

出発の案内も英語で、ほんの一部の日本語訳を言うだけだった。

席は最後尾の席でジェットエンジンと後ろで、

声の通りにくい位置だったのが問題の始まりだった。


窓の外の羽

ボクの隣はFさん。

スチュワーデスさんが来て、飲み物は何にするかと英語で聞くので

ボクは「オレンジシュース」、Fさんは「赤ワイン」というがこれがなかなか通じずに

オレンジシュースが2つ出されそうになる。

「ノーノー、ワイン」というけれどなかなか通じない

ワインを指さすとその下のビールを出そうとする。

これが不運の始まりだった。


お昼は、ビーフとチキンを選ぶようになっていた。

ボクはビーフ、Fさんもビーフを頼んだんだけれど、なぜかFさんはチキンが出てきてしまった。

2度あることは3度あるというけれど、これは避けたかった。


スチュワーデスさんだって、一番の後部座席まで来るともう疲れているんだろう。

前の方は「ア、ティー」「ア、ティー」とゆっくりと良いながら回ってくるのに

だんだん早くなって、最後部座席では、とっても早く

「あてぃあちあちあち・・・・・」

日本語だーと二人で笑った。

次に飲み物を持ってきたときは、スチュワーデスさんが何にしますかと聞くので

Mさんが先にビールを頼んだ。ビールなんか頼むと、「バドワイザー」とか「アサヒ」とかこの注文もまた難関なのだ。

これで、飛行機を乗り換えて、これであのスチュワーデスさんとはお別れだ。


そして最初の飲み物の配布のときに事件は起こった。

まず、ジュースをボクが注文、

もう、いざこざはいやになっていたMさんは、同じ物を頼もうとした。

「ジュース、ツー。」

ガイドさんはびっくりして、ジュースを2つ作ろうとし始めたのだ。

あわててFさん、「エート。」そんなこと言うと8つ出てきちゃうよ(という落語があったな)

Fさんは「ヤング マスター」と駄洒落を飛ばす。

「ヤングマスター」

解説すると、→若旦那→わかだんなー→わからんなー。

なーっていうのは、長野県飯田の方言で、分からないねー、難しいねえということ。


アメリカは遠い、朝明けの中にロッキー山脈が見えたときは感激。

しばらく、下を見てMさん「アメリカでは丸く耕すのか。」

スプリンクラーで水をまいて、作物を育てているのだ。

除草剤も水もスプリンクラーでまくから畑が丸い。

下には半径200mもありそうな畑が広がいくつか見えた。

一面の雪の世界。


飛行機から:
中央部のボケはジェット気流





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