面積と冒険

面積の歴史と周りの長さ
現代では、長方形の広さは、面積として【長方形の面積=縦の長さ×横の長さ】として計算できることが分かっています。
このような長さの正確に計れるものは、面積の計算ができます。

けれど昔は、「くに」のような大きな面積を測ることは、なかなか難しかったのです。
地図が作製されていなかったり地図が不正確だった昔は、どうやって「くに」の広さを表現したのでしょうか。

中国で280年から290年頃に書かれた「魏志倭人伝」では、
対海国のことを「方四百余里」、
一大国のことを「方三百里」と書いています。
「正方形にして一辺が四百余里」の大きさだというのです。
周りの長さで、広さを表していたのです。
端から端まで一回り歩いた長さで、だいたいの広さを表していたのです。

国の形を、正方形と考えて表すのは、なかなかだいたんな発想です。
けれど、正確な地図がなく面積の調べられない時代には、 だいたいの広さを四角形の一辺の長さで表すのは、なかなかうまい方法だと思います。
みなさんの中にも、面積を比べるときに、周りの長さで比べて人もいるでしょう。
人間の歴史でも、最初は周りの長さで広さを比べていたのが、
そのうちに面積という単位ができて、
正確に広さを比べられるようになってきたのではないでしょうか。

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