マッチとアルコールランプ

アルコールランプの使い方(感想と授業)


アルコールって

アルコールランプは中にメチルアルコールを入れて使います。

 アルコールというのを聞いたことがありますか。
 (子どもの声・・・)
 お酒の中に入っていて、飲むと酔っぱらう液体はエチルアルコールといいます。
 お医者さんが注射をするときにガーゼでぬってくれる液体も、エチルアルコールを水でうすめたものです。
 でも,学校で使うのはメチルアルコール。
 メチルアルコールもエチルアルコールもよく燃える液体です。
違う点は、メチルアルコールは毒なのです。
多量に飲むと死にます。
またメチルアルコールがたくさん蒸発したところにいると目がつぶれます。
アルコールはどちらも透明な液体ですので、
間違えて飲んだりしないように、学校ではメチルアルコールに赤い色を付けることもあります。
メチルアルコール エチルアルコール
燃える。
毒。
飲むと死ぬことがある。
空気中にたくさんあると目がつぶれる。
燃料として使う。
燃える。
飲むと酔う。多量は毒。
酒に入っている。
注射のときの消毒に使う。
(最近はアルコールに弱い人のために
他のもので消毒することもあります))

アルコールランプのアルコールは何でできているの。

メチルアルコールもエチルアルコールもよく燃えます。
アルコールランプは真ん中の芯(ロープ)に、ビンの中のアルコールがしみてきて、火がつくのです。

アルコールの火の色は何色?


では、火を付けてみましょう。
アルコールランプの火は何色でしょう。
(赤、黄色、青、見えない・・・)
アルコールの火は、よく見ないと見えない青色の炎をあげます。
だから、アルコールが体について燃えていてもほかの人からは、燃えているように見えないのです。
レーシングカーの燃料は、アルコールです。ガソリンより安全なので、アルコールを使っています。
でも、事故を起こして燃え上がっても、燃えているように見えません。
レーサーが事故の後、草原を転げ回っているのを見たことはありませんか。
あれは、燃えている火を消しているのです。
鉄板の上にアルコールをこぼして火を付けますので、火を見てください。
(鉄板は大変、つぎは、ぬれぞうきんの上にアルミカップを2~3十に敷いてやってみようかな。)

アルコールは燃えていても見えないので危険です。
服について燃えていても、よく見えません。
(これも、しっかりした布なら実験できるかも・・・)

アルコール爆発

アルコールは気化しやすい液体です。
それに、とてもよく燃えます。

(簡単なアルコール爆発の方法)
そこで、缶の中に、アルコールをほんの少し入れて紙コップでふたをして火をつけると、爆発します。
あぶないので、先生がやってみせます。
準備品は、次の二つ。
(1、下のほうに3mmくらいの穴をあけた缶を用意します。(僕は五寸釘で穴を空けました。)
缶のふたの部分は大きく切っておきます。プル式になった缶が便利です。)
(2、紙コップ)
缶の中に、アルコールを1~2滴入れます。霧吹がもあれば、それで1回吹くくらいで十分でしょう。
不注意に入れたら、たくさん入りすぎて、爆発しないで、中で見えない炎をあげて燃えて、危険でした。
次に、紙コップできつくふたをします。
きつい方が爆発が大きいのです。
ゆるくしたり、きつくしたりして試してみてください。
閉じ込められた場所のほうが爆発力が大きいのが実感できます。
ダイナマイトなどを爆発させるとき、岩に穴をあけてその中に入れてから爆発させるわけは、
閉じ込められた場所のほうが爆発力が大きくなるからなんですね。
次にアルコールが蒸発するように、手で少し暖めます。

最後に、穴へマッチをちかずけると、ボンと音がして、紙コップが天井近くまで飛び上がります。
穴へマッチを近づけるときは、穴から火が吹き出しても火傷をしないように、横のほうから行いましょう。
アルコール爆発について
アンコールや、うまくいかなくて2回目をするときは
カンが熱くなっているときがありますので、やけどに注意!!!
実験のページにアルコール爆発の新ページを作りました。そちらをご覧ください。
効果の大きい、アルコール爆発の方法

フィルムケースのそこの角に、画鋲を2つ、画鋲の先が2ミリくらいの間隔になるように刺します。
画鋲に、ビニール導線をつけて、絶縁テープで止めます。
ビニールテープの先を、圧電素子につなぎます。
これで、準備完了。
フィルムケースの中に、アルコールを1滴たらして、ふたをしっかりします。
そして、圧電素子で発火させると・・・・
音を上げて、すごい勢いで、蓋が飛びます。
人に向けないように、安全な方向に向けて実験です。
フィルムケースは1回か2回の実験でふたがかぶさらなくなったのは、アルコールが多すぎたせいかもしれません。

アルコールランプの使用上の注意


●アルコールが少ないときは、火をつけてはいけません。
 爆発することがあります。
 それに、少ないとアルコールの芯が燃えて小さくなったり、
 熱でアルコールランプの口が割れ立ちします。
 充分にアルコールを入れてください。
 また、使っているうちにアルコールが減ったら、火を消してアルコールを追加するか
 アルコールの入ったアルコールランプと交換しましょう。
●吹き消そうとしてはいけません。
 拭くとどうなると思いますか、火がかえって大きくなって危険です。
●アルコールランプからアルコールランプへ、火を移してはいけません。
 アルコールがランプを傾けると、アルコールがこぼれて、そこへ気がつきます。危険です。
 同様に、火のついたアルコールランプを持ち運ぶのも、中のアルコールがこぼれて火がついて危険です。

アルコールランプの火の付け方の説明


火の付け方
まず、まわりを片づけて燃えるものをなくしましょう。
①、マッチをする
(いつような本数だけマッチ箱に入れます。
 ボクはいつもは3本ですが、
 この実験のときはもうすこし多く、
 1人2本当て入っています。
①マッチの向きを確かめて
③マッチの真ん中くらいを持って
④強くこすります
⑤火を下にすると大きく燃えます
⑥火を上にするとあつくないです
②芯の横から火をつける
マッチを他のところでこすっても火がつくの
①横から火をつけます。
上からつけるとあついです。
②火がついたら、マッチは火消し壺の中に入れましょう。
③手で、横や上の熱さを調べる。
横と上とどちらが熱いですか。
 
1、どちらも同じ
 
2、横の方が熱い
 
3、上の方が熱い
あなたの考えは何番?

そっと手を近づける仕草で解答を示します。
自分で火を付けたときに同じように確かめましょう。
④火を消す
 火を消すときに、フタをかぶせます。
 フタはどっちからまぶせると良いですか。
 1、上から
 2,横から
 それはどうしてですか。
①上でなく、
  横からふたをかぶせるだけで火は消えます。

グループでの実験

 ここまで話してから、あとは個人の実験に入ります。
 火を付けたり消したり、1人ずつやってみます。
 
準備するもの
机の回りをかたづけて
マッチ
火消しつぼやマッチのかすを入れる入れ物。
アルコールランプ
順番を決めて、1人2回・・・程度・・・

片付け

マッチのも江崎の片付けは要注意です。
 もしもゴミ箱に捨てると、ひょっとするとあとから燃え出すことがあります。

 たばこを吸う人が、ベットで寝たばこをすって火事になったり
 ゴミ箱の中へたばこを捨てて火事になったりという事があります。
 (これで仕事を辞めちゃった人も知っています・・・)

 火を使った後は、火はきちんと消すこと。
 マッチの火でも危険なのです。

 マッチの数も確認します。

感想

道具を片づけてから、感想を書きましょう。

次の時間は、アルコールランプを使って、べっこうあめ作りをおこないました。
児童の感想から

○さいしょはこわくて使えなかったでど、やっているうちになれてきてうれしかった。アルコールランプのことでふしぎなことがいっぱいあります。それはけすとき、なぜふたをするだけで火がきえちゃうんだろう、とおもったことです。あと火がついているとき、よこに手をあててみたらストーブみたいにあたたかかった。うえにあてると少しあつかったです。アルコールランプのことを勉強していろいろなことをしたいです。

○マッチを持って消すとき1すったらいっぱつではつかなかった。
 火を消すときにちょっとこわかった。
 ちょっときんちょうした。

○はじめてマッチを使うときこわかった。でも一回つけるとなれてしまいうれしかった。アルコールランプも使うのがはじめてだったのでそれもこわかった。 
○マッチをほかのところでこすっても、火がつくの?それなら1本ほしいな。

○マッチで火をつけるときちょっとこわくて、もうちょっと強くやってみたらついた。

○マッチに火がついたものをロープ見たいのにすごくちかづけたらそのロープに火がついてびっくりした。
○知りたいこと。 アルコールランプのアルコールは何でできているのかなぁ。
火をつけて消すときにとてもこわかったです。でもおもしろかった。
○どうしてアルコールが少ないときにばくはつするのか。

全部はとても乗せられないけれど、後から感想を読むのはボクの食後の楽しみです。日記にも、たくさん授業のことが書いてあったって、担任の先生が言っていました。

時間があれば
このあとべっこう飴を作ります