FmFによるアメリカとの交流
オハイオのホートララミーでは中学校高校の見学と、最初の日の全校校内見学は校長先生が案内してくれました。
でも、次の日からの、学校内の案内は教室の子供たちです。きっと、担当のハート先生が前もって、「今日は行くからね。」とか「今日行って良いかい?」と聞いて計画してくれてあるんでしょう。ハート先生は授業があるので、クラスの子供の誰かに「日本から来た先生たちを案内してね。」とお願いして、子供に「この教室が何時から何時まで。」と言ったり時間を書いた紙を渡すとその子たちが案内してくれるのです。
その子たちは、僕たちの変な英語の質問を、一生懸命聞いて分かるように、一生懸命答えます。そのハキハキしたこと。ボクは時間を気にせずに、「次行こうか。」とか回ったのですが、子供たちは、時間を本当にきちんと気にして、回ってくれました。時間が延びると、「そろそろ次へ。」と身振り手振りと言葉で案内してくれるのでした。
学校案内は子供たちにさせるというのが、どの学校でも共通したことでした。こういうことも教育ということで考えられているのでしょう。
またアメリカの子供は、だれでも質問するときちんと答えます。はにかむと言うことを知らないようです。これに感心。はっきりものをいうと言うことを子供のときから教えられているのでしょう。
部屋では子供たちは平気でお菓子を食べています、でも先生が「ジュースを飲むかい?」とか「朝ご飯食べてきた?」なんて聞いて、何かをごちそうしようとしても「いいえ、いりません。」と答えているのも、感心しました。
さらに、一番感心したことは、授業に集中していることです。
他の学校でしたが、ボクは「先生たちは怒らないんですか。」「学校にはどんな決まりがあるんでしょう。」と聞きました。
すると、10項目近くでしょうか、決まりを書いたプリントを見せてくれました。最初に決まりを書き、次にその理由を書き、最後に守らなかったらどうするかを書いてありました。
決まりは、例えば「授業中に無駄話をしない。」理由は「他の人の迷惑になるとか、学校は学習するところだ。」とか書いてあったのだと思います。守らないと「最初は担任の注意、次に校長の注意、次に家庭連絡、次に登校停止、最後に退学」(2番と3番は逆だったかもしれません。)
他にも「宿題をしてくる。」「授業中に発言をする。」というような、学習面の決まりが多いようだと思います。生活の決まりでないのが、日本とずいぶん違います。
「退学なんてできるんですか。」と他の先生が聞くと、「入学時に親と契約をする。」とのことでした。家庭のことはどこまでで、学校ではどうするか、それを契約で決めるというのがすごい。