FmFによるアメリカとの交流
アメリカの中でもオハイオとノースカロライナはとても進んでいる州と聞いておりました。
でもオハイオでも田舎の学校だからそんなにではないだろうと、と思って見学に出かけたら大違いでした。
圧倒されました。こんな学校は寡聞にして見たこともありませんせんでした。
小学校一村1校 400人 |
中・高等学校1校(保育園併設) 390人 高校まで義務教育です。 |
コンピュータ数 小中高併せて 600台/800人 |
プロジェクタ 小学校は4台 高校は各教室天井に常設です |
サーバー 6台(内小学校1台 光ケーブルで接続) |
小学校職員数 教員53+ヘルパー5人+校長事務他・・・・ |
この学校が建てられたのは100年以上前です。
でも古くない。新しいしきれいです。建物はブロックでできているようです。
古い物を無駄にしない、必要なところにお金をかける、そんな当たり前のことが徹底しているようでした。
授業
教員数が多くて1つのクラスにお手伝いの先生が1人いるクラスもいくつか。
1クラスの児童数も少ないのはあたりまえでした(20人〜25人)。
とても集中して学習しているのが印象的でした。(子供たち:契約参照)
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授業は、国算理社に力を入れています。体育、図工、音楽はどれも週に30分×2回だけ。
まず低学年で国語、上の学年で、社会と算数と理科。次世代を育てるには何が必要か見据えているのです。
本のようになった宿題ノートをミシン目で破って、答え合わせをしているクラスがありました。
配布か購入かと聞くと購入だそうで、買いたいと校長先生に伝えたらいただけました。(教材は参照)
「宿題を忘れる子はいませんか。」とは聞けませんでしたが、見たところほとんどの子がやってきていました。
一度、廊下で学習している子を見ましたので、宿題忘れかなとも・・・・
宿題までシステム的に作成されているのです。授業はもちろんのことでした。(カエルの解剖参照)
算数で重さの学習をしているクラスを見ました。
児童の使っている授業用の紙は印刷された物で、それに使う1ポンドのボールの形をした教具がありました。
学習用の教具と使用するノートとセットにして揃っているのです。
きっと教材ノートと共に購入するのでしょう。内容が充実しています。
つぎはグループ毎にレゴブロックで学習しているクラス。
1年かけて、交代しながら一回りするのだそうで、それなら準備品は簡単。良くできたシステム。
また、別のクラスでは、分数の学習をしていました
ここでは、色紙を切った物を全員が持っています。紙の切り方を見ると雑ですので子供が切ったのでしょう。
でも、プリントはきちんとしているところを見ると、前の時間に切る授業があったんだなと想像できます。
教材教具がきちんと整っているのは、システム的に整っているからです。
これを使えばどの先生でもある程度のレベルの授業はできると感じます。
で、4年生で割合分数を教えている、日本では分数は単位分数から教える。
無理なことをと思ったが、後で調べると1年生から分数の勉強をしていた。
それなら、4年生で4分の1の2分の1(の3分の1)を教えていても無理はない。
グループ学習で、ビンゴをやってる3人組でした。
音楽の記号などが書いてあるみたい。
理科の教具は、棚の中を覗くと、単元毎におもしろそうな物がそろっていました。
でもビーカーは6つほどで、フラスコは一つもない、試験管も見あたりませんでした。
(みんなコンピュータに化けたのでしょうか)それとも、購入廃棄でしょうか?
また、教材化については、カエルの解剖について別途説明します。
それでも図工は結構おもしろい作品を作ってました。
楽器が整っていて、音楽は、5年生はバイオリンを弾くそうです。6年生の音楽を参観しました。
全員出かけるわけではなくて、やりたい人が出かけて他の人は教室で学習していました。
澄んだ無理のない、素直できれいな(ときにはちょっとはずれた)すてきな歌声でした。
体育館はたくさんの器具がありましたが、広さは日本の4分の1でした。交代に使うから不便はないとのこと。
そしたらおもしろいからと、次の日は、低学年クラス2クラスも授業することになっていて、宮澤先生とタッチ交代。
筆と硯が用意してあって、習字の学習も3クラス、同行の3人でしてきました。
写真は、桜の花びらの作り方を教える筆者です。