アルコールの気化

水は温度を上げると、気体(水蒸気)になったけれど、ほかのものはどうだろう。

アルコール(エチルアルコール)で実験してみよう。
メチルアルコールは危ないから、エチルアルコールで実験しよう。
準備品
アルコールランプ
ビーカー大 500cm3、不可能ならば300cm3
ビニール袋 カサを入れる細長いもの
ビーカー小 スポイトにつかう水を入れる
スポイト 大きくなった袋に水をかけるために
エチルアルコール 1~2cm程度

j実験
ビニール袋にアルコールをほんの少量入れて空気をなるべく追い出してからねじってとめます。
ビーカーを熱してお湯にします。
ビニール袋を熱した水の中に入れます。
アルコールがどうなるか観察してください。
ビニール袋がふくらんだら、スポイトで水をかけるとビニール袋がへこみます。
水道で水をかけるといいですね。ビーカーに水が入ると冷えてしまします。
ビニール袋が大きくてビーカーからでなくなっても、水をかければだいじょうぶ。
でもけして袋を破らないこと、火には近づけないことに注意してください。
僕は、洗浄用の入れ物で水をかけました。
繰り返して楽しみましょう。
★注意★
アルコールは燃えますので、ビニールに火がつくと燃えます。僕のやった限り火がついたことはありませんが、各自の責任で注意して実験してください。(下の項目参照)
最後にふくらんだビニール袋に火をつけると、アルコールが燃えるので、やっぱりアルコールと確認します。子どもにはさせない方が良いでしょう。
アルコールの火は赤く見えないので要注意です。車のレースは危なくないように燃料にガソリンでなくアルコールをつかっています。事故のあったときに、レーサーが芝生の上を転がっているのは、アルコールの火がついているからです。でも、火は見えませんから、何やってんだろうと知らない人は思いますね。
(アルコールと炎の色については、アルコールの爆発実験で扱います。)

アルコールは水より低い温度で沸騰して、気体になるのです。
また、水で冷やすと、液体に戻るのです。

他にも、いろいろな物が暑くなると気化します。
大気圧の下では、
銅は、1083度でとけて、1273度で気化します。
鉛は、328度でとけて、718度で気化します。
鉛の入ったガラスを扱う職人さんは、鉛を吸い込んで病気になることもありました。
そこで、鉛のないガラスを使うようになりました。
水銀は、普通液体で、ー38.9度でとけて、48度で気化します。
昔、奈良の大仏を造っている時期には病気が広まり、大仏が完成すると病気が治まりました。
大仏様のお陰だと喜んだと言われていますが、本当は大仏を作るときの水銀が中毒を起こしたのだといわれています。

でも、気化する前に燃えてしまう物や変わってしまう物もあるね。

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