理科 水溶液の性質

ある日の参観日、家庭からいろんな水溶液を持ってきて、リトマス紙で赤くなるか青くなるか変わらないかを調べた。
持ってきた液体や溶かす物は、砂糖・塩・コーヒー等々。
「油はだめだよ。水に溶けないから。」
変わった物は、木酢(炭を焼くとき出る液体)を持ってきた子がいた。アルカリ性だった。
お母さん方も一緒にと言ったら、目薬を取り出して実験していた。目薬ってアルカリ性なんだ。
私も理科準備室から様々な液体を持ち出して、何種類も水溶液を作った。
「おしっこや涙も実験したら」
とそそのかしたが、このクラスの児童はだれも実験しなかった。
リンゴとかミカンやあめ玉も後から食べられるからと持ってきた子も多かった。
終いに、「リトマス紙が赤くなるのを何というか知ってるかい」というと「酸性」と答えが返ってきた。
「よく知ってるね。」というと、「塩酸とか炭酸とか書いてあるからわかった。」という。
「では、青くなるのは。」というと、あるお母さんが「アルカリ性」と大きな声で答えてくれた。
「ピンポーン。」

次の理科のとき、赤くなるのは何というとすっかり忘れている。
「赤くなんるから、赤酸たな(アカサタナ)、で酸性」というと「こじつけだな。」と言われてしまった。
「じゃあ血は酸性?」っていうから
「たぶんアルカリ性、目薬や涙と一緒じゃないかなあ」っていって
「リトマス紙は、リトマス苔っていう植物の液なんだ。朝顔でもできるよ。」と話す。