ご飯のおいしい食べ方

正しいとは言われないかもしれないけど、


ある日の給食での雑談。
「ボクは白いご飯が大好きだ。そして、おいしいご飯の食べ方で、思っていることがある。
ふりかけご飯はおいしい。
ゆかりご飯はみんなも大好きだろう。
混ぜご飯もおいしい。
子供の頃、ボクはご飯にみそ汁をかけて食べるのが好きだった。
お茶づけも好きだった。
寿司をはじめ、ご飯ていうのは他の食べ物と一緒に食べるとおいしい食べ物なのだ。
『白いご飯だっておいしい。』って、反論する人もいるだろう。ボクも白いご飯が一番好きだ。でも、白いご飯だけで食べることはない。他のおかずがあるからおいしい。
そこで、これからがポイントだけれど、ご白い飯は、少しご飯を食べて、他のものを口に入れて一緒に食べる、これがおいしい。」
そういったら、子供たちが口々に、
「口の中に、いろいろ一度に入れるなってお母さんに怒られる。」
言った。
洋食は、デザートや前菜やみんな別々に出る。
それは、一つ一つに味がついていて、それぞれを味わうようにということだろう。 一つ一つに味がついているから、スープが口の中にあるのに、他の食べ物を食べると行儀が悪いと言うことになる。 そこで、テーブルに出されるのも、順番に出される。
でも、日本食はちょっと事情が違う。 ご飯としっしょにおかずも出る。白いご飯だけ出ることはない。
それは、ご飯は、それだけで味わって食べる物ではなく、他の食物と一緒に食べて、おいしいと感じる食べ物だからではないだろうか。
そうなれば、当然食べ方も西洋とは変わっているはずだ。
一つ一つ味わうのは、西洋の食べ方、一緒に食べて味わうのがご飯の食べ方。それがいつの間にか、混同されて、みんな西洋式になってしまったのだと思う。
鮭のしょっぱいのや、辛子明太子や、これはご飯といっしょに食べるからおいしいのだ。ついでに、みそ汁でご飯を流し込むのもボクは大好きだ。
それで、みそ汁も大好きだ。
今も、机の横で、子供たちが
「先生こんなの書いて良いの。」
って心配してくれる。
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