3×0.2の文章題


二つ頭のカタホウは、見えてきたつり橋(はし)を一歩(いっぽ)ずつ渡(わた)ります。
いつまた橋が消(き)えてしまうか分(わ)からないのですから。

すると、また声が聞こえます。
「もう0.5分たったぞ。」これで橋は終わりだ。
「ずるいぞ、そんなこと聞いてないよ。」
「けれど0.5分はすぎた、
次の問題(もんだい)に答(こた)えて進(すす)むしかないな。」
とまた声がします。
二つ頭(あたま)のカタホウはぐっとくちびるをかみしめました。
すると、もうどんな問題も答えられるかもしれないと自信(じしん)がわいてきます。

次の問題は・・・また声がひびきます。
次の中で、
式が4×1.2になる文章問題(ぶんしょうもんだい)はどれだ。

1つめ 4つ耳モグラの12ひきのあかちゃんの耳の数
2つめ 1リットルで4平方メートルぬれる青色ペンキの1.2リットルでぬれる量
3つめ 1はねで1.2m進む「ナガスネウサギ」が4回はねて進んだ距離(きょり)

正しい答(こた)えの番号(ばんごう)ボタンを押(お)しなさい・・・
頭(あたま)の中で『「一つあたりの量」×「いくつ分」=「全部の量」』という声がまわっています。
これも0.5分しかダメなんだろうか・・・集中しなきゃ。