空気の重さ

空気の重さ

空気は重さがあるのです。
空の上までずっと空気がありますから、
あなた達の手の上にはとてもたくさんの空気が乗っています。
でも平気なのは下にも空気があるからです。
「手がつぶれちゃう・・・」
「手の中からも、負けないように押しているのです」
「では中に空気が無くなったらどうなるでしょう。」
「つぶれちゃう・・・」
「やってみましょう。」(実験台はイヤだよ、出来るの?の声あり)
ここに昨日飲んだジュースの缶があります。
この中の空気を無くしたら中から支える空気がなくなります。
そして缶がつぶれるはずです。
準備 空き缶(最初は教師実験、2つ)
後日みんなで空き缶をつぶして楽しみました(一人一つ)
針金(空き缶をつかめるものなら何でもOK)
水の入った水槽
アルコールランプ
マッチ
実験 空き缶の口に針金を巻いて、持てるようにします。
 空き缶をはさむ物があればそれで良いよ。
実験 アルミ缶の中にほんの少しだけ水を入れます
(今回はスポイトを使いましたが、見当で十分です)

アルミ缶をアルコールランプにかけて、中が沸騰するまで待ちます。
しっかり沸騰するまで待ちましょう。

沸騰したら全員で、10,9,8,7,・・・2,1,0のかけ声
それにあわせて、アルミ缶の口の方を水面に素早く沈めると

アルミ缶がボンという音と共につぶれます

なに、つぶれないって・・・
逆さまにして、穴を水でふさがないとダメだよ。
口が上でもダメだし、横にしてもダメ、逆さまにしてみてください。


身の回りには,
1平方センチメートルに1kg重ていどの空気の重さがかかっています。
頭の上から見た面積が100平方センチメートルとすると、
100kgの重さがかかっているのです。
空き缶にもこの力がまわりからかかっています。
でも最初は中に空気があるから釣り合っています。


空き缶を温めると中に入れておいた水が蒸発し
中の空気を追い出します。
中が水蒸気でいっぱいになるのです。




火から下ろして、フタの口を水でふさぐと、
空き缶は急激に冷やされます。
水蒸気は水に戻ります。
空き缶の中は真空になり、中から支えるちからはなくなります。


そして、音をだして空き缶はつぶれるのです。

これがつぶれた空き缶の列。
一人一人空き缶つぶしをして楽しみました。
評判は上々。
「どうして空き缶はつぶれるの」
「中が真空になって、外から100キロの力で押しつぶすからだよ。」
「100㎏か分からないけど・・・それくらいはありそうだね。」
覚え書き------------------------------------------
空気の話は、この他に、トリチェリーの実験も。
大きな風船に空気を入れてみると
それだけでも重さを実感します。(あれ、浮力は???)
割り箸をおる実験もありましたね
コップをつり下げる実験も・・・・