パイプっていう時代じゃないのかもしれないけど、
糸が煙みたいに上がるのがおもしろい。
糸が煙みたいに上がるのがおもしろい。
これを書いたのは2004年頃。
この頃は写真屋さんへ行くと、フィルムケースが大量に手に入った。
でも最近は、デジタルカメラになってフィルムケースは貴重品だ。
何か他に適当な入れ物はないだろうか・・・・と考えている。
そこで今は、理科の時間は50mLのビーカーを使って、持ち帰りは小さな紙コップにしているけれど
チャック付きの袋で作る場合もある。(予算次第)
子どもたちはスライムが大好きだ。
そこで理科室にはいつでも作れるように、フィルムケースと、洗濯糊と硼砂溶液が用意してある。
何度も作っていたら、保育園の先生がスライムの作り方を聞きに来た。
「どうしても失敗してしまう子が多くてこまる。」というのだ。
「適当にやって合格っていえば良いんだよ。だめなのだって一日置いておけばよくなるし。」
といったものの、僕がやっても失敗したと言ってくる子はいる。
絶対失敗しない方法はないものかと考えた。
一日おいておけば混ぜ損なったスライムもちゃんとしたスライムになる、
それならちゃんと混ぜれば良いんだと、手元にあったピンセットで混ぜたら、うまくいった。
なんだ、混ぜれば良いんだ。
そこで固いスライムに水を入れてピンセットで切るように混ぜたら柔らかいスライムができ、
柔らかいスライムはやってないけれども洗濯のりを入れれば固くなるだろう。
でもあまり水を入れたり糊を入れたりと繰り返すと大変だ。
だから、よく混ぜる、失敗したらそこから又混ぜればいいんだ。
でも・・・失敗したって子は、さらに混ぜるのが大変だから、再度作り直しの方が簡単。
まず、事前の準備から。
準備品
フィルムケース | 1人1つ、(2つ作るときは後から渡す、一度に渡さない方が、失敗したときやもう少し固くしようかなどと工夫ができる。) 最近は50mlのビーカーを使う。 混ぜるには割り箸を使う。 |
洗濯糊 | PVAと表示してある洗濯糊 入れ物がしっかりしていればそのまま使っても良いけれど、人数が多いときにはビーカーに小分けして使うと良い。 1本で50~60個以上できるだろう。200円程度でクラス中楽しめて、安くて良い。 |
硼砂飽和水溶液 | ペットボトルに水を入れて、硼砂を入れて良く振っておく。良く振っても下に硼砂が白くとけ残れば飽和していると考えて良い。 これもビーカーに小分けしてつかう。 |
雑巾 | グループ1つ |
ビーカー | 1から2グループに3つ 硼砂水と水と洗濯糊を入れる。 直接水道等から入れると、入れる量に失敗する。 |
ピンセット | かき混ぜ用に |
開始
フィルムケースに1/3ほど洗濯糊を入れる。 ビーカーなら10mL 入れすぎると固くなるし、少ないとやわらかくなる。工夫してみよう。 |
|
水又はぬるま湯をフィルムケース1/2程度入れる。 ビーカーなら20mLまで あとて、硼砂水溶液を入れるから、ここはあまり量にはこだわらないんだけれど・・・ 水に色を付けておくと色つきスライムになる。 色は最後に絵の具を塗って混ぜても良い。最初から入れておくという手もある。 |
|
赤、黄色、青の色水を作っておいて混合させると1人1人ちがったのができて良いです。 絵の具で3も良いですが 食紅で作っても良いです。(ボクはいつもこっち) |
|
ここでよく混ぜる。 あまり振ると泡だらけになって、あとで硼砂水を入れるときあふれてしまうけれど、 混ぜないと固かったりやわらかかったり不均一なスライムができてしまう。 ここで泡が立たないよう(フィルムケースなら)にふって混ぜる、 ビーカーなら割り箸で混ぜる。この工程を忘れないようによく言わないと、混ぜない子が出る。 泡ができてもだいじょうぶ、少し泡がおさまるまで待つのが良いだろう。 (子どもたちは待たずにすぐに進めるけれど・・・・) |
|
フィールケース2/3まで硼砂水を入れる。 このとき、多くても良いけれど、上部に空間ができていないと良く混ざらない、 また、ふたがケースの中へ少しはいるタイプの物はふたができなくなる。 少し上に空気の部分を残して硼砂水を入れるようにする。 そして、良く振る。 ビーカーなら割り箸で混良くまぜる。 その後、5分待つ。この間に多少均一化され、きれいに固まる。時間をおいた方がうまくいく。 |
|
失敗しそうになったら ふたを開けて、もう一度ピンセット等を入れて混ぜる。 やわらかいとか固いとか子どもたちは言ってくるが、たいてい失敗はない。 ピンセットで切りながら混ぜるとちょうど良くなる。 固ければ水を入れてピンセットで切りながら混ぜれば柔らかいスライムに変身するから、 かために作った方が良いかもしれない。 柔らかいスライムに糊を入れたら固くなるかは実験してないけど ビーカーになったら、子ども達は色々実験していた。 |
|
色つけがしたいときには、できたスライムを取り出して、ペン等で、スライムに色を直接に塗って混ぜる。 最初マーブル模様になってきれい、混ぜると色が薄くなってこれも良い。色が濃すぎるときれいでない。 |
|
しばらく遊んだら、フィルムケースに入れてそのまま持ち帰る。 ビーカーのときは、小さいカップ。 家から持ってきてーというのは、子どもによって差が出るから、ボクは避ける。 |
で、これは、液体?固体?
液体とか固体というのは、科学の世界では純粋な物質についていいます。これは、化合物ですから、液体とか固体とかいいません。
でも、どちらかと聞かれたら
固体に近い液体というのが近いでしょう。
こういうのを、ゲルといいます。
水にとけた物が、お互いに強い力でつながりあって、固体のようなふるまいをします。
水に溶けているから液体、でもつながって固体のような性質があるのです
コンニャクもこの仲間だというけれど、こんにゃくは形が変わらないんじゃないかなぁ。
もどる