舞錐式発火法(まいぎりしきはっかほう)

なかな火はおこらない。
でもこの方法なら確実に火が起きる、実証付き。
参考文献は、「火を作る」岩城正夫著、大月書店、子供と作るシリーズ2 です。
火おこしをするには、必ずこの本を参考にするというほど絶対的な権威の1冊です。
この本を参考にしながら作れば間違いなしということで、ここではボクも成功したよという結果報告です。
この本を使ってボクが最初に発火させたのは1984年のことでした。
(重さはどれくらいが良いかとか研究した本があるはずですが、見当たりませんでした。)
その後、再挑戦しました(2000年)(2006年)
そして、小学校3年生24人で12台の火起こし器を作って実践して、100パーセント成功しました(2009年)。
2019年にも、子ども達と一緒に作ってみました。
準備品
心棒 直径12ミリの丸棒をホームセンターで購入しました。
2mあったので、1本を2つに切って1mにしました。。

2009年は直径10mの丸棒を津kって見ましたが、弱くて折れてしまいました。
おもり
回転板
15ミリほどのベニア板を使いました。
小さく切ったベニア板をホームセンターで購入しました。これに直径7cmの円を描いて切りました。
厚い板を使った道具を見かけますが、重くする必要はありませんし、かえってまわりにくいと思います。10mmのベニヤ板でも十分です。

または代理品
3cm×4cm×5cmほどの角材が転がっていたのでそれを利用しました。
丸くても四角くてもゆがんでいても、中に12ミリの穴が開けばそれでよい。
ただし弱いと火興しの棒を入れたとき割れます。
まわりをひも等を巻いて、割れないようにしたほうがいいでしょう。
手で持つところにする板。適当に。
先につける木 桑の棒を使用。直径12ミリ程度のもの。細いと、先につけたときに滑って回りません。
まっすぐな部分を切り取る。4cmでも5cmでも、もっと長くてもOK。
先につけたときに、曲がってしまうのは駄目。太いときは、12ミリの穴に刺さるくらいに削る。
2年前の桑の棒でも発火が出来ました。
取ってきて二週間ほど乾かして使いました。
先につける棒は、色々工夫してみてください。桑の棒はボクが探しました。本にはあじさいが良いとありましたし、ネットには色々載っているでしょう。
何本も必要です。
下にする木 杉材をホームセンターで厚さ10ミリほどの購入しました。
7ミリ以上15ミリ以下のものが適当です。
これ以上あついと火がおきにくいのです。

スギの古い物が良いといいますが、すぐに手に入らなかったのでボクはヒノキを使いました。かたくなくても構いません。
厚さ8mm~13mm、これ以上薄かったり厚かったりするとうまくいきません。
ロープ


直径5mm程度のひも。ビニールテープを三つ編みに編んでもできる
針金 理科室にエナメル線(ホルマル線)があったのでそれを利用しました。

(2000年 細い針金。(細くて良い・・・といっても太いのを買ってくる人がいる・・番号は調べてないから、また後日)
ロープを止めたり、先筒を丈夫にするために使う。
製作
回転板の中心に12mmの穴を開けてそこへ心棒を通す。
位置はあまり低くすると、発火場所がよく見えないから注意。
接着剤(木工用ボンド)をちょっと入れれば、しっかりくっつく。
回転しているうちにゆるんできたのがありましたけれど、そのときは再接着です。
かんたんにつくでしょう。
先につける筒を半分まで差して接着剤で止める。
もう半分は発火用の棒がささる。2cmほどの穴が残ればいいでしょう。
先が弱そうならば、後で割れないように、ひもや針金をまく必要がありますが、今回は無しでも大丈夫でした。。
手で持つ板の中心に15mmほどの穴をあける。
また、両端にひもを止める穴を開ける
ビーニールひもを三つ編みにする。
手で持つ板を心棒にさす。
棒の先に切れ込みを入れて、糸(三つ編みひも)が外れないようにする。
棒の先に、ロープをつける。
針金などでしっかり止めて、動かないようにする。
手で持つ板の板の両側にひもをつける。
下になる板に、錐の回る穴を少し開けて、
さらに削りくずがたまるためのV字の切り込みを入れる。
この切り込みが大切。
!!!!!
この切り込みが最重要です。
これを作る前に、堅い板に小さな溝をつけた板を用意して、回転の練習をしっかりやりました。

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