あたりまえでしょう、一年は365日です・・・というのは普通の話です
けれど、こうしていると一年たったときの夜の星の位置が少しずつずれてきます。
春分の日というのは、昼と夜がほぼ同じ長さの日です。この春分の日が毎年同じではなく、少しずつずれていきます。
このずれをなくすために、ローマという国のユリウス・カエサルという人が、4年に1日、4で割り切れる年を閏年と決め、閏年の2月を29日にしたのです。これは紀元前45年のことでした。(ユリウス歴)
閏年は4年に一回、4で割り切れる年にきまっています。
365日の年が3年続くと、次の年が閏年の366日になるというわけです。
年 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 |
平年と閏年 | 平年 | 平年 | 平年 | 閏年 | 平年 | 平年 | 平年 | 閏年 | 平年 | 平年 | 平年 | 閏年 |
4年分を平均すると、一年は(365×3+366)÷4=365.25日になります。
でもこれでも少しずつ少しずつ、春分の日はずれていきました。400年に3日ほど閏年が多かったのです。ですからユリウス歴が実施されて1500年ほどたった頃、ずれが大きくなったので、ローマ教皇グレゴリウス13世が命令してこのずれをなくす暦を考えました。(グレゴリオ暦)
それからは「100で割り切れて、同時に400では割り切れない年を閏年としない」ということになったのです。
1582年のことでした。
年 | 2000 | 2100 | 2200 | 2300 | 2400 | 2500 | 2600 | 2700 | 2800 |
平年と閏年 | 閏年 | 平年 | 平年 | 平年 | 閏年 | 平年 | 平年 | 平年 | 閏年 |
日本では、太陰太陽暦を用いていましたので、この暦とはちがっていましたけれど、1872年(明治5年)に法改正をし、1873年1月1日からグレゴリオ暦を実施しました。
これをもとにして、1秒は地球の自転(平均)の86400分の1と決められていました。
けれど、今では地球の自転は、100年に0.001秒ほど遅くなっています。地球の自転を基準にして時間は決められないことが分かってきました。
そこで、1963年、パリで行われた国際度量衡会議に置いて、
「セシューム原子の基底状態における2つの微細構造順位間の遷移に対する放射の共振周波数192631770周期の継続時間」(なんだか難しいですね)と決められました。
これは3万年から30万年に1秒という精度があります。